それはたった1つ。

『好きな香りであること！』

精油にどんな効果効能があったとしても、その香りが心地良いものでなければ最大の効果は得られないからです。

「〇〇の精油は心を落ち着かせてくれます」

と、あったとします。
少しイライラしてしまいそうなとき、その香りが心地いいと思えなかったら…

イライラはどうなるでしょうか？
想像に容易いですよね。

少しは落ちいてくるかもしれませんが、それがその時の自分にピッタリの香りだとしたら、もっと気分が良くなるはずではないでしょうか。

このように、精油にはいろいろな効果がありますが、そればかりを重視しすぎないように選んでいきます。

アロマテラピーとは

アロマテラピーとは、精油が心や体を癒やし、健康や美容に役立てていく自然療法です。

◆アロマテラピーという名前
・アロマ（Aroma、芳香）
・テラピー（Therapy、療法）
2つを組み合わせた造語がアロマテラピー（Aromatherapy、芳香療法）です。

◆精油
たくさんの植物の花や葉、枝や樹脂などの香り成分をギュッと凝縮したものが『精油』（エッセンシャルオイル）といいます。アロマテラピーにおいては、必ずこの精油（エッセンシャルオイル）が使われます。

◆目的
私たちの心と体を分けることなくホリスティックに捉え、心身ともにバランス良く健やかに保てるよう役立てていきます。

芳香やトリートメントによって精油の香り成分はどこへ？

◆鼻から脳へ3つのルート
芳香した香り成分は鼻から入り嗅上皮の粘膜に付着した後、嗅細胞などを経て脳内の3つのルートへ分かれていきます。

1.『視床下部』　自律神経系やホルモン系、免疫系へ情報が伝達され、香りによる生理効果が起こります。
2.『前頭葉』　香りのイメージを他の感覚からの情報と結びつけていきます。
3.『海馬』記憶を引き出し、その情報を元に香りを判別していきます。

◆皮膚から血液、リンパへのルート
アロマトリートメントやアロマバスでお肌から香り成分を吸収するルートになります。

精油はとても小さな物質でできているため、皮膚の表面にある皮脂膜や角質層のバリアゾーンを通り抜けることができます。

精油の成分がお肌表面の潤いを与えるだけではなく、さらに浸透して血液やリンパに入り全身を巡り各器官に作用をもたらします。

◆肺から血液へのルート
アロマバスや吸入法によるルートになります。
呼吸をして肺に入った香り成分は、肺にある肺胞から血液に入ります。全身を巡り各器官に作用をもたらします。

＊体内に入った香りの成分は全身を巡った後、尿や汗として体外に排出されます。

心と体は繋がっていると考え、サポートしていくのがアロマテラピー

トリートメントに入る前にコンサルテーションを行います。
その日の心や体の状態、睡眠時間や食生活、生活のペース、運動の頻度や水分の取り方など、お伺いしていきす。

例えば「肩こり」。

・デスクワークによるものなのか
・ストレスによる緊張性なのか
・運動不足による血行不良なのか

それぞれ提案していく精油が変わってきます。

体に起きた1つのことだけに目を向けるのではなく、その要因がどこから来たのかを心と体の両面から探っていきます。

同じことが起きていても年齢やお仕事の内容、置かれている立場などによってその要因は変わってきますので、総合的に捉えていく必要があるのです。

ご自宅でのセルフケアのときにも、「ストレス」「疲れ」「だるい」などがどこから来ているのか？ご自身と向き合う時間を作ってみても良いかと思います。

まとめ

アロマテラピーとは…

🍀 香りを選ぶときに1番大切なことは1つ！『好きな香り』であること！ 🍀 目的は、心と体を分けることなく『心身ともにバランス良く健やかに保てるよう役立てていく』こと！ 🍀 鼻から入った香りの成分は、自律神経系やホルモン系、免疫系などに効果がある！ 🍀 皮膚や肺から入った香りの成分は、血液に乗り全身を巡っていろいろな作用をもたらしてくれる！ 🍀 不調なときは『心と体の両面』から要因を探り、それに合ったエッセンシャルオイルを使うことが改善への第一歩！

視覚や聴覚よりも脳にダイレクトに作用する嗅覚をうまく使って、日々のストレスや更年期症状に“お手軽セルフケア”や“アロマトリートメント”を取り入れてみてはいいかがでしょうか.｡.:*♡